「働けるうちは働きたい人のためのキャリアの教科書」木村勝著

 　「人生90年時代」といわれる昨今、自分のキャリアの先は見え始めても、「その先」がさらに長い。
　年金の支給開始年齢もじりじりと引き上げられる厳しい情勢のもとで、ビジネスパーソンが選びうる選択肢は、突き詰めれば次の4つ。
　①今の会社に勤め続ける②転職③出向④独立起業。
　本書は人事一筋30年で中高年専門ライフデザインアドバイザーの著者が、それらの選択肢の収入・やりがい・リスク・安定度・年齢にかかわらず働けるかなど、メリット・デメリットをわかりやすく解説した、シニアキャリアの教科書。
　「再雇用は収入半減で1年ごとの勝負」「転職は55歳まで」「出向は意外と悪くない」「独立起業は細く長く複線化」などの現実とポイントを、悲喜こもごものさまざまな事例や統計データとともに知ることができる。
　40過ぎたら必読の書である。