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「犬たちへの詫び状」佐藤愛子著

  90歳を超えて発刊した本が80万部を超えるベストセラーとなって話題の著者の、犬をはじめ動物や虫にまつわる痛快エッセー。 
 「犬は犬らしくあれ」と願う著者の理想とする犬は、尻尾はキリリと右に巻いていて、固い結び目のような薄茶色の肛門が、彼の勇気と緊張を語るようにりりしく締まっていること――さて佐藤家の犬たちは? 著者が強盗と相対しているとき、ほえもせずに犬小屋に逃げ込み様子をうかがっていたブル。子犬のエサやりに苦労する著者の横で、愛犬タロウに早くも色目を使うメス犬チビ。去勢をためらっていた著者に、ついにタマ抜きを断行されたタロウ。犬の話題以外には、「珍虫のはなし」が抱腹絶倒の傑作!
 春の叙勲受賞時の著者の言葉「アクシデントが次々起こり、その都度一生懸命に戦わざるを得なかった人生です」の通り、犬にも発揮された「怒りの愛子」は、一読の価値あり。



書名:犬たちへの詫び状
著者:佐藤愛子
発行:PHP研究所
定価:1100円+税

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