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『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』汐街コナ著 ゆうきゆう監修

  電通の新入社員による過労自殺が起きたことをきっかけに、企業に巣くう過労や長時間労働の闇が白日のもとにさらされている。厚労省によると、過労死・過労自殺者の数は、年々増加傾向にあるという。一方、こうした事実が明らかになるたびに、しばしば聞かれるのが、「死ぬくらいなら、会社を辞めればいいのに」という声だ。
 こうした声への回答として、インターネット上に投稿され、大きな共感を呼んだ漫画が書籍として刊行された。著者自身が「うっかり過労自殺」しそうになった経験が、その精神状態とともにリアルに描写される。
 過労自殺をする人は「会社を辞めることを選ばない」のではなく、判断力がなくなり「選べない」状態になる。それが、書名に対する著者の答えだ。精神科医が監修した、心を回復させるさまざまなアドバイスも収録。仕事を抱え込んでしまっている同僚、後輩、友人にそっと手渡したい。 



書名:「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由
著者:汐街コナ著 ゆうきゆう監修
発行:あさ出版
定価:1200円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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