本を知る。本で知る。

「陽明丸と800人の子供たち」北室南苑編著

  今から100年前、ロシア革命後の混乱期に難民となったロシアの子供800人の命を救った日本の船がある。
 1920年7月、貨物船「陽明丸」は、米国赤十字社の要請を受け、当時の首都ペトログラードから戦火を逃れてきた子供たちをウラジオストクで乗せ、室蘭に寄港。太平洋を渡り、パナマ運河を通過し、ニューヨークに立ち寄り、機雷が漂う危険なバルト海を航海。3ヵ月かけて地球を一周し、子供たちを無事親元に送り届けた。
 それから1世紀の時を経て、救出された児童の子孫から「命を助けられた日本の船長に感謝を伝えたい
」と、「船長探し」を依頼された書家が2年の歳月をかけて陽明丸の船長を突き止め、唯一現存する船長の手記も発見。これにより「日本は脇役に過ぎず、単なる運び屋であった」という米国側の過小評価は覆された。リスクを顧みず危険に挑んだ男たちの歴史秘話! 

書名:陽明丸と800人の子供たち著者:北室南苑発行:並木書房定価:1500円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?