本を知る。本で知る。

「乳酸菌、宇宙へ行く」ヘルシスト編集部編

  最近、なにかとダイエットブームだが、低体重は体に悪いと本書にある。なにしろ低栄養になり、腸内細菌が弱くなるからだという。トシをとったら少し太めくらいでいいのだとも。そんな意外な事実が本書には数多く書かれている。
 「腸内フローラ」ということばが有名になったが、それが人間にどんな影響を及ぼしているのかがわかってきたのは、ここ10年くらいのことだという。どうやら腸は脳にまで影響力を及ぼしているらしい。そんな腸内細菌が医学的にも役立つようになってきた。他人の糞便に含まれる細菌叢を移植する糞便微生物移植療法が現実に行われている。また、宇宙飛行士に生きた乳酸菌を継続して与える実験も行われようとしている。隔絶した宇宙での予防医学に役立つと期待されている。
 いま注目される"腸内事情"を多角的に詳細に解説した画期的な書である。人間は腸によって生かされていると実感するから読んでみては? 

書名:乳酸菌、宇宙へ行く著者:ヘルシスト編集部発行:文芸春秋定価:1500円+税

オンライン書店

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?