本を知る。本で知る。

「山怪 弐 山人が語る不思議な話」田中康弘著

  2015年6月に刊行されて9万部のベストセラーとなった、『山怪 山人が語る不思議な話』(山と渓谷社)の続編が刊行された。発売1週間で増刷が続いているという。「現代版遠野物語」と称されたこのシリーズが、なぜここまで世間の耳目を集めるのだろうか。
 前作と同様に各地の山里に取材した小話で構成されており、「同じ夢を見る」「降りてくる山の神」「二度と行かない小屋」「ミミズ素麺」「チャクラ全開の人」「おろちループ」「ヒバゴンの里」「ヤマミサキ」など、同じく興味深いタイトルが並んでいる。すべて新たな取材によって採取された話とのことで、いまも山里には、怪異が息づいている。
 書店には、「実話怪談」と銘打たれた「よくできた話」があふれる現在、本書に収録されたオチや脈絡のないとりとめのない怪異譚は、逆に、深いリアリティーをもって、受け止められているのかもしれない。 

書名:山怪 弐 山人が語る不思議な話著者:田中康弘発行:山と渓谷社定価:1200円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?