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「戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実」渡辺惣樹著

  2つの世界大戦は必要のない戦争だった。とくに第2次大戦は、チャーチルとルーズベルトがいなければ起こらなかった――。
 本来の「歴史修正主義」とは、戦前の日独を全面肯定する歴史観のことではない。米英の外交に過ちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか、それを真剣に探る歴史観のことだ。「公式の歴史」では、ベルサイユ体制と国際連盟体制を破壊した枢軸国(日独伊)の他国への侵略が第2次大戦の原因と説明される。
 だが、こうした戦争の「理由」は後からでっち上げられたものだ。「ヒトラーはどん底のドイツ経済を立て直した」「オーストリア国民はドイツへの併合を熱烈に歓迎した」「借金に追われていたチャーチルにとって、ナチス台頭は絶好のチャンスとなった」などと真実を口にすれば、連合国が作り上げた戦後体制の正当性が崩れてしまう。本書は、2つの世界大戦の真実に迫る。 

書名:戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実著者:渡辺惣樹発行:文春新書定価:1100円+税

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