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「水木しげるの妖怪人類学」水木しげる著

  目には見えないが、そこに確かに存在する何か。日本ではこれを妖怪と呼ぶが、その正体を明らかにしようとする研究こそが「妖怪人類学」である。
 自ら設立した世界妖怪協会の会長として、昨年の11月に亡くなるまで、この研究活動を晩年のライフワークとした著者は、日本のみならず世界の秘境や奥地も旅して、各地に伝承されてきた<目に見えない存在>の渉猟と描写に励んだ。その研究成果の粋を集めたのが本書である。
 本書には著者が世界で唯一の妖怪マガジン『怪』に寄稿する以前に、各誌に掲載してきた妖怪絵79点が解説編とともにフルカラーで収録されており、『別冊 怪 追悼・水木しげる 世界妖怪協会 全仕事』(KADOKAWA刊)と合わせて読めば『目に見えない世界を信じる』水木しげるの世界観・哲学が感得できる。
 水木ファンも妖怪マニアも、必携の1冊。 

書名:水木しげるの妖怪人類学著者:水木しげる発行:KADOKAWA定価:920円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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