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「習近平はいったい何を考えているのか」丹羽宇一郎著

  2016年10月、中国とのあいだに南シナ海の領有権問題を抱えるフィリピンのドゥテルテ大統領が、「軍事的にも経済的にもアメリカと決別する」と発言し、中国重視の姿勢を明確に打ち出した。領土問題は棚上げし、関係改善や経済支援を優先させたわけだが、ドゥテルテ大統領の破天荒ぶりもさることながら、国際政治の場におけるこの中国のしたたかな交渉力には、一目置かざるを得ない。
 その背景には、20世紀を支配したアメリカの覇権が陰りをみせ、代わりに中国が急速に台頭してきているという事実がある。ならば、わが国は隣の大国と、どのようにつき合えばよいのだろうか。それには、かの国のトップの思考法から読み解く必要がある。前作、14万部突破のベストセラー『中国の大問題』から2年余り、習近平政権を知り尽くした元・大使が、中国の最新動向を踏まえながら「大国の覇権と激動の世界情勢」を語った好著だ。 

書名:習近平はいったい何を考えているのか著者:丹羽宇一郎発行:PHP新書定価:840円+税

夕刊フジ

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