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「江戸落語図鑑」飯田泰子著

  落語は、噺(はなし)家がしゃべっていることを聞く人が頭の中で想像し画像にして楽しむ芸である。聞きなれていないと、今では使われない言葉が出てきて理解しづらいこともある。そんな時、この本があれば助かるに違いない。
 「図鑑」といっても、江戸を舞台にした古典落語50席を題材に江戸人の「仕事・遊び・暮らし」を絵解きした解説本である。その図版も、江戸期の版本から350点掲載されているので理解しやすい。これなら落語を聞きながらイメージしやすくなるだろう。
 また、噺のポイントや時代背景がわかる「コラム」がたくさんあって、江戸を学ぶこともできる。例えば、「時そば」なら江戸時代の時間の数え方やそばの値段十六文にちなんで一文の価値について触れるなど、豆知識がちりばめられている。この本を手元に置いておけば、落語の楽しさが倍増し、もっと聞きに行きたくなることだろう。
 

書名:江戸落語図鑑著者:飯田泰子発行:芙蓉書房出版定価:1800円+税

夕刊フジ

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