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「アメリカの大問題 百年に一度の転換期に立つ大国」高岡望著

  2013~15年まで、ヒューストン総領事をつとめた外交官が、100年に1度の転換点にあるという米国の大問題を解説する。
 第1は格差と移民の問題。EUは100万人の難民で大騒ぎになったが、アメリカは過去25年にわたり年平均100万人の移民を受け入れており、16年大統領選挙の争点となった。
 第2は力の行使の問題。米国では全家庭の43%が銃を持っているという。最近も悲惨な銃犯罪が相次でいるが、それでも銃規制の方針に転じないのは、基本的に米国は力の行使を是とする国家だからである。ゆえに米国は長年「世界の警察官」を自認してきたが、今、一転して孤立主義に立つ可能性が生じている。第3はエネルギーの問題。シェール革命後どのようなエネルギー・モデルを構築するかによって、この超大国の命運は決まる――。
 大統領選決選投票前の今だからこそ、読んでおきたい1冊だ。 

書名:アメリカの大問題 百年に一度の転換点に立つ大国著者:高岡望発行:PHP新書定価:840円+税

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