本を知る。本で知る。

「少年兵はなぜ故郷に火を放ったのか 沖縄護郷隊の戦い」 宮本 雅史著

  第2次世界大戦末期、沖縄・北部地上戦をささえた、知られざる少年秘密部隊があった。大本営直轄の「護郷隊」である。15歳から18歳の少年約1000人が召集され、うち162人が戦死した。
 陸軍中野学校出身者の指揮の下、米軍侵攻を阻止するゲリラ作戦に従事。圧倒的な戦力差のなか、自分たちが生まれ育った村を焼き払い、学校を破壊するなど、「故郷と日本を護る」ために、矛盾に満ちた壮絶な任務を遂行しなければならなかった。
 少年兵たちが、守ろうとしたものとは何か。そして故郷を戦場にすることの本当の悲劇とは―。前作『報道されない沖縄 沈黙する「国防の島」』で現地の「声なき声」を明らかにした著者が、戦後70年のいま、沖縄戦の真実を描き出す。米軍基地問題、日本の安全保障問題について、私たち一人ひとりがどう受け止め、自分たちのこととして考えるべきなのか。その糸口が本書の中にこそある。

書名:少年兵はなぜ故郷に火を放ったのか 沖縄護郷隊の戦い
著者:宮本 雅史
発行:KADOKAWA
定価:1600円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?