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「天災から日本史を読みなおす」 磯田道史著

  大雪に始まった2014年は災害の多い年だった。夏の豪雨による広島の土砂災害、9月には御嶽山が噴火、11月には長野県北部を地震が襲った。だが、「災害大国」日本がさまざまな天災に見舞われるのは今に始まった話ではない。
 ベストセラー『武士の家計簿』で知られる歴史家の著者は東日本大震災後、防災史の研究に本腰を入れるため、津波常襲地である浜松の大学に移った。そして、災害に関する古文書を探し、先人たちの知恵を今に伝えようとしている。豊臣政権を揺るがした2度の大地震、1707年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を「軍事大国」に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波…災害に立ち向かった先人たちのドラマと、防災に役立つエピソードが詰まった力作。
 「災い」の記録から「もう1つの日本史」が見えてくる。朝日新聞be人気連載「磯田道史の備える歴史学」を元にまとめた。

書名:天災から日本史を読みなおす
著者:磯田道史
発行:中公新書
定価:760円+税

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