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「人を動かす言葉の仕組み」 木村 博史 著

  「いいものは売れない」と、著者は言う。詳しく説明すると「いいものが売れるんじゃなくて、いいと思われたものが売れる」ということ。結局のところ、いくらいい商品があっても、買い手が「これはいい」と思わなければお金は動かない。売り物のよさが伝わらないのは、伝える努力をしていないから。同書では、著者が構築した最短で最速の「伝え方」を、「全ての悩みを紙1枚で解決する方法」として紹介している。
 著者は広告代理店の経営者。損保会社から広告代理店という異例の転職にもがくなか、成功法則を徹底研究し、それを実践することで業績を上げていった。自分の売り物をいかに他人の貨幣と交換「させる」のか。売り手がいくら「できる」と連呼しても、悩みや困っていることをともに解決してほしい顧客には響かないのだ。

書名:人を動かす言葉の仕組み
著者:木村博史
発行:角川フォレスタ
定価: 1400円+税

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