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「47都道府県別 日本の地方財閥」 菊地浩之著

  本書は『日本の地方財閥30家 知られざる経済名門』(2012年2月)の続編。発売後、「おらが郷土の資産家をもっと紹介してほしい」と大反響を呼んだ。そこで今回は地域の網羅性を第一に考え、本書を構成した。
 地方財閥は、江戸時代以来の地主・老舗系と明治維新後に勃興した工業系、商業・金融系の4つに分かれる。地主系は豪農や庄屋層が多かった東北地方に特徴的だが、戦後の農地改革で埋没してしまう。しかし、山林地主は農地改革の対象外だったため、戦後も大資産家としての地位を確保できた。島根県の田部家、三重県の諸戸家がいまなお地元の名家として存続している。老舗系は東海や近畿の呉服商、酒造家が発展した事例が多い。工業系は九州地方に特徴があり、炭鉱財閥の「筑豊御三家」がその象徴となっている。
 皆さんの地元にはどのような財閥が存在したのか、本書で確かめてみよう。

書名:47都道府県別 日本の地方財閥
著者:菊地浩之
発行:平凡社新書
定価:840円

夕刊フジ

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