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「日本語の練習問題」 山口汪(ひろし)著

  数ある言語の中でも難題とされる日本語は、「正しい日本語(論理語)」と「感性」の2点を意識すれば理解できるという。では、この2つをどのように身に付ければよいのか。現代文のカリスマ講師として知られる著者は、「日本語の練習問題を解く訓練を行えばいい」と主張している。その訓練を通常の読書と同じ感覚で行えるのが本書である。
 どのような文章でも練習問題になり得るかといえば、そうではないらしい。日本語を理解する力をつけるには、美しい日本語で書かれた名文を読まなければならないそうである。
 著者は石川啄木、中原中也、梶井基次郎らの名文を厳選。個人の内面を凝視した繊細で深遠な文学的世界を通し、それぞれの読者が感性を磨けるよう工夫した。本書には読後、さらに名文を読みたくなる効果があるようで、書評担当者はさっそく「啄木歌集」を買い求めた。

書名:日本語の練習問題
著者:山口汪(ひろし)
発行:サンマーク出版
定価:1575円

夕刊フジ

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