「リバース」　中村啓（ひらく）著

 　『霊眼』で、2008年「このミステリーがすごい！」大賞の優秀賞を受賞した著者による最新作のミステリー小説。
　2016年８月の総選挙直前、腹部を切り裂かれ、子宮を奪われた女性の惨殺死体が発見された。被害者は女性科学者だった。左手にはナゾの入れ墨が・・・。警察庁の理事官と警視庁の警部が異例の合同捜査に乗り出すと、驚くべき事実が判明する。
　事件の裏では、人類の根底を覆す“日本再生計画”が進められていた。それは『人類初、男性が身籠った子どもが誕生』という衝撃的なものだった。
　警察、SF、さらに理系的要素もある新しいタイプのミステリー。予期せぬ展開が次々に繰り広げられる。寝苦しい夜に、時間を忘れさせてくれる１冊。