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「内心、『日本は戦争をしたらいい』と思っているあなたへ」 保坂正康ほか著

  中国の強硬な外交姿勢や、韓国の反日感情があらわになる事件が続く昨今、「中国・韓国とはいますぐ国交を断つべきだ」「やむにやまれぬ戦争もある」と憤る声を耳にする。それはしかし、これからも長く続く日本の未来を冷静に考えての発言なのだろうか?
 本書では識者8人が昭和史、外交論、中国政治、若手論壇、安倍政権の課題などさまざまなスタンスから、より深い議論をするための「視点」をアドバイスしている。
 元外務官僚で京都産業大学教授の東郷和彦氏は本書の中で、日本に必要なのは「責任ある平和主義」であると説く。抑止のためには「最低限の自衛力」を持つ必要もあるが、やみくもに互いの国民感情をあおる言動をすることは対話の機会を損なうと解説。東郷氏は、戦争の皮膚感覚を失った「右からの平和ボケ」であるという。
 1冊で幅広い知識が得られ、参院選の参考書ともなる内容だ。

書名:内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ
著者:保坂正康ほか
発行:角川書店
定価:820円

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産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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