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「ハイブリッド・バブル 日本経済を追い込む国債暴落シナリオ」 小幡績著

  長年、日本の国債は暴落リスクと隣り合わせといわれながら、高価格・低金利を維持してきた。この「暴落しないバブル」の不安定な安定性を支える構造を分析した上で、黒田日銀の"異次元金融緩和"により従来の均衡が崩れ、普通のバブル化が進みつつある現状と今後の見通しを議論した1冊だ。
 国債バブルは崩壊するのか。大口保有者である金融機関の未来は。非効率な国債への資金投下が続く日本経済の行く末は。今後について示唆を得られるだろう。特に、暴落しないまま日銀が国債を買い支える間に、中小金融機関は、収益が上がらず投げ売りもできない"安楽死"に追い込まれかねない危険性が指摘されている。
 著者は財務省出身の「バブル論」の専門家。近著『リフレはヤバい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013年)など軽妙な筆致で知られる経済学者だ。

書名:ハイブリッド・バブル 日本経済を追い込む国債暴落シナリオ
著者:小幡績
発行:ダイヤモンド社
定価:1575円

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