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「世界が認めたニッポンの居眠り」　ブリギッテ・シテーガ著　畔上司訳

ニッポン
ブリギッテ・シテーガ
上司
世界
居眠り
夕刊フジの書評から
2013/7/ 5
 　電車の中で居眠りをする大勢の日本人を見て驚いた、オーストラリア生まれの文化人類学者で、現在、ケンブリッジ大学の准教授の博士論文をベースにした本書。原書「Inemuri」は、テレビやラジオで大きく取り上げられるなど、ドイツ語圏で非常に大きな反響を呼び、勤勉な日本人から居眠りの方法をぜひとも学びたいと問い合わせが殺到したと、博士はいう。
　博士は本書で、日本の居眠りには長い伝統と歴史があることを平安時代から現代までの文献、文学、絵巻から詳細に分析し、その居眠りの効果と智恵を論じた。いつもお疲れのサラリーマンが電車の中で見苦しい姿で居眠りしているのも、海外では「素晴らしい」と絶賛されていると聞くと、歯がゆいながらも誇らしく思えてしまう１冊だ。

書名：世界が認めたニッポンの居眠り
著者：ブリギッテ・シテーガ著　畔上司訳
発行：阪急コミュニケーションズ
定価：1785円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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