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「日本の食はどう変わってきたか」 原田信男著

  「食」の文化は歴史とどうかかわってきたのか。古代の神饌(しんせん)料理、調理革命をもたらした中世の精進料理、江戸のファーストフード、ソバ・ウドンの粉食革命、肉食を促進した軍隊食、魚食文化を背景にしたカマボコ技術の応用で世界的なヒット商品となったカニカマや魚肉ソーセージの誕生など、「食」の転換点となった7つの事柄をトピックとして、歴史との関係が詳細に語られる。
 たとえば、最近のトピックである魚肉ソーセージは、日本の高度成長とともに歩んだ食材。マルハや丸大食品は魚肉ソーセージから出発して、畜産部門にも進出して大企業になった。しかし、1967年には、魚肉ソーセージは食肉ハム・ソーセージに追い抜かれ、日本型食生活は大変換を遂げた。
 古代以来の食文化や食生活の変遷と、日本の歴史との緊密な関係を解き明かす。

書名:日本の食はどう変わってきたか
著者:原田信男
発行:角川選書
定価:1785円

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