“子供おばさん”という言葉をご存じだろうか。“大人女子”とかけた言葉で、若作りの子供っぽいおばさんのことを呼ぶようだ。
本書では、コラムニストの著者が、恋愛、結婚、仕事、人間関係、生き方における“大人女子と子供おばさんの境界線”を紹介している。
「“子供おばさん度”チェック」には、こんな項目がある。「すぐに『でも』『だって』と言う」「人と自分を比べてしまう」「トラブルが起きると逃げ腰」「パートナーに依存しがち」「『人の話を聞いていない』とよく言われる」など。思わず「あるある」と言いたくなる。
著者は言う。「大人女子と子供おばさんの違いは、人を受け入れることができるか」だと。確かに「私が!私が」と自己アピールが強くて、人の話を聞かない女性は、子供おばさんと言える。巷に子供おばさんは意外と多そうだ。
ただ本書は、単に子供おばさんを卑下するだけの内容ではない。大人になるために、凝り固まった考え方をほぐす提案をしているのだ。例えば「裏切られたら仕返しするよりも『弱い人ほど使える手段が少ない』ことを理解する」「リスペクトする人がリスペクトされる」「未来ではなく、いま、幸せになる」など、思わず納得してしまう。
だから女性向けでありながら、意外にも男性にも使える。”子供おじさん“から脱出したい人にもオススメ。

書名:「大人女子」と「子供おばさん」
著者:ひかり
発行:新人物往来社
定価:1260円