読むべき本、見逃していない?

スコア100を切りたいゴルファーはこれを読んで!

  • 書名 ゴルフは名言でうまくなる
  • 監修・編集・著者名岡上貞夫 著
  • 出版社名幻冬舎
  • 出版年月日2019年5月30日
  • 定価本体820円+税
  • 判型・ページ数新書判・249ページ
  • ISBN9784344985568

 ゴルフをやる人にとって、本書『ゴルフは名言でうまくなる』(幻冬舎新書)は、眉唾ものかもしれない。本屋に行けばゴルフのさまざまな理論や技術のレッスン書が山ほどある中、名言を読むだけで上達するなんて、そんな「うまい話」は本当にあるのか? と不審に思う向きは、最後まで読んでいただきたい。

スコア100切りへの長い道

 最初に評者のゴルフの実力を正直に明かしておこう。ゴルフ歴20年で、スコアが100を切るようになったのは数年前というヘボゴルファーだ。長いこと「月イチ」しかラウンド出来ず、110~120をうろうろしていた。しかし、ゴルフへの情熱はやみがたく、クラブを何回も買い替え、毎週ゴルフ雑誌を買い、それこそレッスン書は本棚1棹ほど集めた。でも、いっこうに100を切ることは出来なかった。

 もちろん練習もした。始めるにあたり自己流はダメだと思い、ゴルフ練習場でレッスンプロの教室で1年間スイングの基本を学んだ。その後も週に1回は練習を続けた。しかし、いざコースに出ると、どこかで大叩きしてしまい、100オーバー。

 まったくゴルフをしない人のために、スコア100とはどういうことか簡単に説明しよう。ゴルフは通常、18ホールでパー72のコースを回る。ノーミスであがると72となる。パー4のホールで1打ミスして5打であがるとボギー。逆に1打少なくあがると3打でバーディー、2打ならイーグルとなる。72プラス28で100だから、28回のミスで100となる。逆に言えば、100を切るには27回まではミスが許される。

 プロのトーナメントでは、いかに72より少なくあがるかを競う。だからグリーン上では2打と設定されているパットを1回で済ませばバーディーとなるので、ラインを読み、遠くからねじこもうとする。数日間の競技を通算して10アンダーで優勝とかも珍しくない。

 ところがアマチュアはそううまくいかない。グリーンに乗せるまでに2回ミスをすると、パー4のところなら6打、さらにパットをミスすると7打なんてこともある。気づけば100を超えている。

 アマチュアゴルファーで平均スコア100を切る人は2割とも言われている。簡単なようで案外難しいのだ。評者も15人くらいのコンペに参加、100そこそこで優勝したこともある(もちろんハンディのおかげもあるが)。

名言プラス技術的アドバイスも

 前置きが長くなったが、本書のユニークな点を一言で表すと、単なる「名言集」ではなく、さまざまな有名プロの名言プラス技術のアドバイスで構成していることだ。

 第1章は基本中の基本である「グリップとアドレス」。「悪いグリップから、いいスウィングは生まれない」というハーヴィー・ペニックの名言のあとに、「親指と人差し指の付け根で形作られるV字が指すのは、アゴ~右肩の範囲とする」などの技術的ポイントが書かれているので、参考になる。

 また、ゴルフはメンタルな競技でもある。日本のアマチュアゴルファーの鏡といわれる故・中部銀次郎氏の「余計なことは言わない、しない、考えない」のあとに、こんな風に解説する。

 「副交感神経を優位にすればスコアは伸びる」という見出しで「プレーヤーが口に出してしまう『ミスの嘆き』は、否定的な言葉ばかりだ。否定語を声に出してしまうと、交感神経を刺激して優位にしてしまうらしい」。リラックスした状態でプレイするためだ。

名言集読んでシングル40年維持

 著者の岡上貞夫さんは、1954年生まれのフリーライター。慶應義塾大学の体育会ゴルフ部に入り、ゴルフにはまった。卒業後はサラリーマンになり、ほとんど練習できない「月イチ」ゴルファーだったが、レッスン書ではなくゴルフ名言集やゴルフのエッセイを読むだけで40年以上シングルハンディを維持したというから説得力がある。100切りをめざす人にお薦めしたい本だ。

 本書に取り上げられている名言の中で評者がもっとも共感したのは、先日、トランプ大統領と安倍首相と一緒に回った青木功さんの「ゴルフはゴロフ」という言葉だ。グリーン回りのアプローチは、ウェッジで上げるよりも7番~9番アイアンの転がしが確実という青木さんのプレイスタイルを表わしたものだ。

 評者も転がし作戦を採るようになり、100を切れるようになった。本書には実践に裏付けられた名言がたくさん載っている。でも覚えるのは1つか2つにしよう。

 「一度に多くのことを、すべて完璧にやりとげようとしない」。伝説の名手ベン・ホーガンの言葉だ。

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