本書『LINEの答えあわせ 男と女の勘違い』(宝島社、2018年)は、『東京カレンダー』ウェブサイトにて、2017年4月から10月に連載された「LINEの答えあわせ」を加筆修正して、単行本化したもの。
『東京カレンダー』とは、東京カレンダー株式会社が発行する月刊情報誌。東京を舞台としたラグジュアリーなライフスタイルを、食を通じて発信し続けている。2015年にウェブサイトをリニューアルし、リアル・エンターテインメントを追求したストーリー連載を開始。中でも、連載『LINEの答えあわせ』は人気を博した。
「たった一通のLINEの巧拙が、恋愛の勝敗を決めかねないが、LINEの正解を教えてくれるコンテンツはほぼ見当たらない――」。本書は、既読スルー経験者など、LINEコミュニケーションに迷える男女必読の内容となっている。17組の男女のケースを例に挙げ、1つのケースについて、男と女それぞれの視点から本音を描く。
「Case1 男→女の視点」
【盛り上がったはずが。よくある「突然の既読スルー」という地獄】
純平は、食事会で出会ったさゆりに好意を抱く。ただし、食事会の直後にLINEを送って気合十分と思われるのも嫌で、4日後に送る。何度かLINEを交換し、2人で会う約束を取り付ける。当日も居心地のよい時間を過ごし、さゆりから「ありがとうございました。とっても楽しかったです」のLINEが入る。純平は次回への期待を匂わせるLINEを送るが――。その後、さゆりからの返信は途絶える。
「女→男の視点」
【デート後「今日は楽しかったです!」の一文に潜む、女の嘘】
さゆりは、食事会で出会った純平に新たな恋を予感する。純平が自分に好意を抱いていることは明らかで、さゆりは期待に胸を膨らませ、彼からのLINEを待つ。ところが、LINEが来たのは出会ってから4日後。さゆりは徐々に、返信するのが億劫になる。LINEは男性の隠れた性格がよく分かる。純平はなかなか本題に入らない。アラサー未婚女子にとって、時間は宝。さゆりは純平ではなく、食事会で出会った別の男のLINEに返信する。
男と女の視点で交互に読めるので、それぞれの本音がよくわかる。17のケースのうち、1つでも同じ経験を持つ人は多いだろう。本書に登場する男女は、20代~30代半ば、東京でバリバリ働く、容姿端麗、異性にモテる、東京のオシャレな店をよく知っている、という人物が多い。何とも華麗な世界が繰り広げられている。最近はLINEが恋愛の重要な要素になっていると知り、恋愛のかたちというものが様変わりしているのを感じる。
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