著書は軽く100冊を超える。元祖家事評論家、生活評論家として有名な吉沢久子さん。90歳を超えても年に何冊が出し続けている。2018年1月21日が100歳の誕生日。
「アラハン」(100歳前後)の有名人の中でも、最もコンスタントに出版物を出しているひとだろう。
本書『100歳まで生きる手抜き論』は2017年11月の刊行だ。「ようやくわかった長寿のコツ」というサブタイトルがついている。ご本人が元気な超長寿の見本だから、さりげない発言にも重みがある。朝は8時半ごろ起きる。窓を開けて風を通すと気持ちがいい。そのまま寝てしまうこともある。
朝食は、のんびりと準備して食べるのは9時半ごろ。お昼は食べない。おなかがすいたら間食する。お菓子など甘いものを好きなように食べる。何ごとにも無理な対応をせずにマイペースですごす。
「靴は3~4足を使いまわす」「物忘れは、して当たり前」「人間関係だって、手を抜いていい」などあくせくせずに余裕を持って、とらわれずに生きるコツがつづられている。
吉沢さんはもともと家事評論で知られた人だ。したがって加齢とともに家事を省力化するワザはお手のもの。学ぶ点が多い。加えて人気の秘密は、60代半ばからずっと一人暮らしをしていることだ。この年齢で、一人暮らしを続け、本を出しているのは日本の出版業界では異例だ。世界的に見てもギネス級だろう。
「100歳になっても一人暮らしは楽しい」という。毎日をマイペースで過せるのは「一人暮らしのおかげ」とプラス思考だ。「おひとりさま」、すなわち「一人でも寂しくない老後」を実践してきた先駆者なのだ。
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