「脳が冴える」で検索すると数冊の本がヒットするほど、「脳が冴える」ことに関心が集まっているらしい。本書はアメリカの心理療法セラピストが書いた本で、科学的なアプローチに好感を持った。「問題があるのは『あなた』ではなく、『あなたの脳』だ!」として、3つの脳内科学物質、セロトニン、ドーパミン、コルチゾールのバランスを取り戻そうと提唱する。
脳は食べものによって作られるという観点から、炭水化物、脂肪、タンパク質を適切にとるための食材を紹介している。砂糖、小麦粉、大豆油が注意すべきものであることが繰り返し説明され、生活習慣に多くの落とし穴がひそんでいることに気づくだろう。
提言も常識的なものが多いが、科学的な裏付けがされている。不必要な薬の飲み過ぎをやめる、自然の空気を室内に取り込む、座ってばかりの生活を改める、十分な睡眠とは8時間である、スマホを使いすぎない、などなど。
最後に3週間で生活習慣を修正するプログラムが紹介されている。これも具体的な食べ物のとり方や生活態度がこまかく書かれている。この手の本にありがちなスピリチュアルなにおいはまったくしない。意外と日本の伝統的な生活習慣に近いような気もしないではない。これなら、やってみようという気になった。
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