週刊東洋経済が「学び直し国語力」という特集で、経済学者野口悠紀雄さんの最新の文章作成術を紹介している。昨年出した本書に、そのノウハウが詳しく書かれており、実際に野口さんが初めて音声入力を使って書いた本である。
入力にはiPhoneを使い、音声入力でメモを書き込むときにはGoogleドキュメントという無料ツールを使う。その後、iPadで予備的な編集を行い、最終的にはデスクトップPCで完成原稿に仕上げるという。
野口さんは経済学者として多くの著作を発表しながら、『超整理法』などの著作を通じて、効率的な仕事の普及にも熱心なことで知られる。『ブロックチェーン革命』という次の著者も、この音声入力法を使って出したばかりだ。
ノウハウの追求にとどまらず、実際の著作活動に生かしているのが、あまたある文章術の本との大きな違いである。
それにしても理系から大蔵官僚になり、のちにいくつもの大学で教え、専門の経済学のほかに、「仕事術」の本を連発する著者の常人離れしたエネルギーには脱帽するしかない。新しい文章作成術を使って、今後いちだんと本づくりが加速するのかもしれない。
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