わかりやすいタイトルの本だ。「その仕事でいいのかい?」と正面から聞かれ、胸を張って「いいです」と答えられる人はどれくらいだろう。各種調査によると、おおむね3割程度は「満足していない」と答えるようだ。
本書はまさにそういう人を対象にした就職、転職の案内本だ。原題は「BORN FOR THIS: How to Find the Work You Were Meant to Do」。
著者のクリス・ギレボーさんは作家、起業家。世界中を旅行し、様々な働き方をしている人に会ってきた。これまでに日本でも『一万円企業』『常識からはみ出す生き方』などの著書が出ている。
理想の仕事とはどういうものか。著者は「楽しさ、おカネ、フロー体験(特異な仕事に夢中で取り組んでいるときの充実感)」がそろうことだという。確かにその通りだ。
では、それをどうやって見つけるか。「職探しをマスターする」「収入を増やす」「副業をフルタイムの仕事に育てる」「職場でなくてはならない存在になる」「自分の才能、情熱、関心にそったキャリアを築く」など、そのための行動プランや戦略が詳述されている。訳者の「あとがき」では、さらに「人の役に立つ」ことが大きな意味を持つと強調されている。
米国では、何度も就職先を替えながらステップアップしていくのが普通だ。「終身雇用」が前提となってきた日本とは事情が異なる面もある。しかし、最近では、「新入社員の3割が3年以内に離職」という時代になった。しかも人手不足。従来型の雇用形態が大きく揺らぐ日本でも本書は参考になりそうだ。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?