著者の一人、シェリル・サンドバーグ氏は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手、米フェイスブック(FB)のCOO(最高執行責任者)。ハーバード大学、同経営大学院で学び、大手コンサルティング会社、連邦政府で働きながらキャリアを積み、その後の2008年、グーグル勤務時に、FBの創業者で最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏に請われ現職に就いた。
サンドバーグ氏はグーグル時代の2004年、インターネットを使ったアンケートでビジネスを展開している米サーベイモンキーのCEO、デーブ・ゴードルバーグ氏と結婚。15年5月、2人は友人の誕生祝いのため、息子と娘をサンドバーグ氏の両親に預け、メキシコを訪れたのだが、滞在中にゴールドバーグ氏が急死してしまう。本書のタイトル「オプションB」は、最愛の夫を失った後の生き方のこと。
ゴールドバーグ氏の死後、うちひしがれ、せつない日々をおくるサンドバーグ氏。その回復を助けたのが、共著者のアダム・グラント氏。ペンシルベニア大学ウォートン校教授の心理学者で、世界的ベストセラーになった「ORIGINALS―誰もが『人と違うこと』ができる時代」や「GIVE & TAKE―『与える人』こそ成功する時代」を著書に持つ。
「オプションB」で大切なことは、どうすれば「レジリエンス」を高められるかを考えること。「レジリエンスとは、逆境が襲いかかってきたときにどれだけ力強く、すばやく立ち直れるかを決める力であり、自分で鍛えることができる。それはめげない、へこたれないといった精神論ではない。精神を支える力を育むこと」という。
そして本書は、サンドバーグ氏とグラント氏が「レジリエンスについてともに学んだことをお伝えしようする試み」。
米国では17年4月に発売されたが、リリース前から評判が高く、発売後は有名紙、有名書店などのベストセラーランキングで、ノンフィクション部門、ビジネス書部門で上位をキープしている。
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