著者は早稲田大学大学院で歴史を学ぶ大学院生。人から烏に変身できる八咫烏(やたがらす)が支配する異世界を構築したデビュー作『烏に単は似合わない』が松本清張賞を受賞し、「八咫烏シリーズ」は85万部を超す大ヒットとなった。本作はその第6巻にして、第一部の完結編だという。
異世界「山内」の年表、地図、組織などの設定を用意した上で、書き始めたそうだ。『指輪物語』のトールキンを連想するが、「あの歴史の作り方を目指したい」とインタビューに答えている。
第3巻に登場した大猿と八咫烏との最終決戦というのが本作のあらすじだ。第一部の完結編というからには、第二部の構想もすでにあるのだろう。雄大な構想と緻密な背景が、この異世界にリアリティーを与えている。「和製ファンタジー」は、どこまで進化するのだろう。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?