作家の妻にはいろいろなタイプがあるが、武田泰淳(1912~76)の妻、百合子(1925~ 1993)は夫の没後に書く才能を開花させた稀有な人だった。没後約25年、なお読む人に新鮮な驚きと喜びをもたらす。本書は生前、各紙誌に発表しながら、作品集に収録されなかったエッセイを1冊にまとめ、作品リストを付した決定版。
評者の梯久美子氏(作家)は、「一般的にはメジャーな書き手とはいえない武田百合子の作品を、新刊が出たこの機会に、未読の人にもぜひ手に取ってほしい」と訴える。
百合子は生前出版した作品集以外は、決して書籍にしないこと、と言い残していたそうだが、一人娘の写真家、エッセイイストの花さんの編著となれば、苦笑いしているかもしれない。
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