いわゆる「定年本」が本屋の書棚にあふれている。団塊の世代が退職後の第二の職場も卒業し、70歳に手がとどくようになり、本格的にリタイアしたせいもあるのだろう。同僚より一足早く早期退職して、いろいろと模索している評者のような人間は、ついつい手に取ってしまう。不安なのだ。何かいい働き方や生き方はないものかと、頭の中はそればかり。 著者は1954年生まれ。大手生命保険会社に勤務しながら、大学で非常勤講師を務め、さらに「働く意味」をテーマに取材、執筆してきたという人物。2年前に定年退職したという経歴だ。
「人生は後半戦が勝負」という本の帯にひかれてか、よく売れているという。その気持ち、よく分かる。「75歳までの『黄金の15年』」というような見出しを見ると、なんとなく勇気づけられる。 「居場所を探す」「学びは最高のレジャーだ」「遠くの田舎より目の前のスマホ」など、参考になる指針がエピソードとともに書かれているので、読むうちに、なんとかなりそうな気になってくる。 「人生100年時代」だから、できるだけ長く働かなければならないという風潮が強くなってきた。そんな主張の本がベストセラーになる時代だ。しかしながら、現役時代とは違う働き方や生き方をしてみたいという人も多いだろう。そんな人には参考になる本だ。
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