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急成長するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)社長が提唱する「新資本論」!

 人口5万人規模の街でリニューアルした武雄市図書館は、既成の市立図書館の枠を優に飛び越えカフェやレンタルの店を併設し快適な空間をつくりました。結果市民の憩いの場となり、リピーターが急増、市外からも人が訪れるようになって年間100万人の利用者を数えるほど大盛況を呈しています。いっぽう代官山T-SITEでは、誰もがくつろげる公園のような空間が人を引き付けてやみません。函館蔦屋書店では、驚くほどの品ぞろえの豊富さと広大なスペースで話題をさらっています。

こうした快適空間を次々に世に送り出し急成長を遂げている、いま最も注目の企業、カルチュア・コンビニエンス・クラブの社長が本を書きました。氏がいま考えていることは何か。経営思想は? これから拡大しようとしている事業は何か。そのための組織運営は? 企画会社を標榜する同社の未来が見えてきます。

本書はタイトルともなっている「知的資本」の重要性を一貫して主張しています。従来の右肩上がりの拡大経営を支えてきた「財務資本」重視の時代は終わりました。では次に来るものは、いや到来したものは何か。それは「知的資本」です。社会に向けて、いかにアイデアや企画を提案していけるか、いかに新しいライフスタイルを提案できるか、それらは社内に蓄積された「知的資本」にすべてかかっています。

では、知的資本とは何でしょうか。たとえばこんなものがあります。さまざまな企業が参加しているTポイント会員はいまや5000万人に届こうかという大規模なものに成長しており、会員の消費行動は、生活のあらゆるジャンルに渡って蓄積され、更新されています。こうしたデータベースは、マーケティングの重要な知的資本となります。また蔦屋書店を支えるブックコンシェルジュなど経験と知識を兼ね備えた人材は、バランスシートには載らないまさに知的資本となります。

躍進する企業には、一貫した経営思想が貫かれているものです。ぜひその一端に本書で触れてみてください。

 
 
 
 

書名:知的資本論 すべての企業がデザイナー集団になる未来
著者:増田宗昭
発売日:2014/10/10
定価:本体1800円(税別)

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