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内向型人間は感受性豊かで、鋭敏。それをコミュニケーションの武器にしない手はない。

 まず、外向型人間と内向型人間の仕事への取り組みにおいて、モチベーションの方向の違いについて触れておきましょう。外向型人間は、意識が外へ向かうため、高い地位や報酬を得るなど他人から評価されることでモチベーションが高まります。一方で、内向型は意識が内に向かうため自分のビジョンを実現することにモチベーションが向かいます。言い換えれば、外向型はサクセス(外面的な成功)を、内向型はハピネス(内面的な幸福)を求めるところにモチベーションを感じます。

これを読まれているあなたは、ハピネス指向ではないでしょうか。それを前提にハピネス指向のあなたのために「伝える技術」を一つお教えします。上司や取引先の年配の人に企画やレポートなどを様々な場面で報告したり、プレゼンしたりというケースがあると思います。内向型の人はだいたい苦手ですよね。

なぜ苦手に思うかといえば、同世代(同質性が高い)で話の内容が他愛もないものであれば、カンタンに話せるけれども、世代が上(同質性が低い)で、しかも話の内容が複雑になると、どうしても伝達の難易度が上がってしまうからです。では、どうするか。まずコミュニケーションの満足度を2つの要素に分解してみましょう。
◎コミュニケーションの満足度=[相手が必要としている情報]×[相手が受け取りやすい形]

[相手が必要としている情報]はなにか。コミュニケーションの相手を観察し、情報を収集してどんなニーズがあるのか、何が欲しいのかを探り出します。相手がクライアントなど外部の人であれば、電話で話す機会を利用して聞きだすのもひとつの方法です。

[相手が受け取りやすい形]は、自分の考えを相手にわかりやすい形で伝えることです。ロジカルシンキングで理路整然と説明します。パラグラフ・ライティングで、文章を簡潔にすっきり読ませるようにします。数字やチャートを使ってひと目でいわんとすることがわかるようにするのも効果的です。話し方を研究すれば、もっと伝わります。著者はラジオ出演を機に話し方教室に通い、滑舌をよくするなどスキルを身につけました。

工夫しだい、訓練しだいでコミュニケーションの満足度はアップします。さあ、「伝える技術」満載の本書で、ぜひコミュニケーション力をアップしてください。

 
 
 
 
 

書名:内向型人間のための伝える技術
著者:望月 実
発売日:2014/1/30
定価:1,575円(税込)

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