人間誰しも、死ぬときになって人生を後悔したまま逝きたいとは思っていません。
たった一度の人生を、納得して、満足して生き切り、できれば死ぬ間際まで元気でいたい。
でも実際のところ、それはそんなに簡単なことでもないのです。
この本の著者は、医師として、これまでたくさんの死に直面してきました。
そんななかで、多くの人が自分の死を意識せざるを得なくなったときに、「もっとこうしておけばよかった」「なんでやっておかなかったんだろう」といった後悔を口にする場面に触れてきたと言います。人はいつ死ぬかわかりません。もしかしたら明日、いや今日死んでしまうかもしれないのです。
でも、そのときに後悔をしてももう手遅れです。
だからこそ、生きているいま、やるべきことをやらないといけない。そのことが、身に染みて迫ってきます。 本書では、著者が多くの患者を診てきたなかで見聞きしたエピソードから、
人が死ぬときに後悔することを34のリストにして紹介しています。その一部を下記にご紹介しましょう。
リスト5 生きているうちに「ごめんなさい」と言えなかった
リスト8 なんでも「ラクしよう」としてしまった
リスト10 人に言えない悩みを引きずってしまった
リスト11 夜型の生活をつづけてしまった
リスト13 病気のせいで夢をあきらめてしまった
リスト17 薬で心の病気を治せると思ってしまった
リスト26 家族に究極の選択をさせてしまった
リスト27 お金が尽きた
リスト31 「愛している」と言えなかった
リスト34 「TO DO リスト」をつくらなかった
などなど。
読んだ方からは
「やりたいことをいますぐやろうと強く思った」
「大切な人に、ちゃんと言葉で思いを伝えようと思う」
「ひとつひとつ、すごく考えさせられた」
「親にお礼を言いたくなった」
など、反響が届いています。
読めば、いま自分がやることが見えてくる。迷いがなくなり、生き方が変わる。
自分の死を意識することで、却って生きる目的が明確になる。
この本は、人生を満足して生きるための指南書なのです。
川嶋 朗 著
232ページ
定価:1155円
アスコム 刊