トップアスリートたちは例外なく、私たちの想像以上に多くの時間を練習に費やしています。期間は約10年。累積練習時間は1万時間を超えています。この豊富でかつ継続した練習量が、ずば抜けた能力や技術を生み出しています。まさに上達に近道なしです。では、彼らはどんなステップを踏んで上達したのでしょうか。
まず、ホップ(導入期)・ステップ(専門期)・ジャンプ(発展期)の3段階で練習法を変えています。「導入期」には、その後の厳しい練習に耐えるために、もっと上達したいという意欲を育てます。いわばマインドづくり。次に「専門期」には、習熟度に合わせた練習を積み重ね、成功体験を実現します。成功体験がさらに先へと進む原動力になります。最後は発展期。質の高い練習が求められます。その人に合ったスタイルを確立し、発展させることが必要。自らその手法を編み出す場合もあれば、指導者との出会いによってそれがなされることもあります。ただ指導者によって考え方はまちまちなので、出会いも大切になります。
結論です。著者が主張するのは、上達には才能やセンスは不要であるということ、代わりに“コツ”が必要だということです。それさえ身につければ、あなたも10年1万時間の練習でスペシャリストになれます。
【目次】
第1章 上達を邪魔するマイナス思考
第2章 上達のメカニズムを知る
第3章 達人たちに学ぶ上達のヒント
第4章 すぐに使える上達のコツ
第5章 部下の上達を手引きする
特別編 上達Q&A あなたの疑問にズバリ回答!
「どんなジャンルにも当てはまる、上達する方法」
https://books.j-cast.com/2015/04/13232864.html書名:300人の達人研究からわかった 上達の原則著者:北村勝朗発売日:2015/4定価:本体1400円(税別)