まるで生前葬。「別冊太陽」が小泉今日子を総力特集

別冊太陽『小泉今日子　そして、今日の私』

　2023年11月1日、別冊太陽『小泉今日子　そして、今日のわたし』が発売された。

別冊太陽『小泉今日子　そして、今日のわたし』（平凡社）

　今回の特集のために、昔の写真や今の写真を「まるで生前葬のような気分で集めました」とコメントした小泉今日子さん。ファンにとって永久保存版となる本誌の見どころは、0歳からデビューまでの貴重な家族アルバム写真だ。

本人のコメント付きで初公開される。

　また、演出家の久世光彦さんをはじめ、映画監督の相米慎二さん、編集者の淀川美代子さん、漫画家の大島弓子さんら、小泉さんの「師」をめぐる鼎談・対談も必読だ。語り合う相手は、久世朋子さんと久世烈さん、田辺順子さん、鉄尾周一さん、穂村弘さんなど。

　「一問一答　小泉今日子を知る204の質問」では、「夜は何時に寝て、朝は何時に起きますか。」「サッと作れる得意料理。」「やめたいと思っているルーティン。」「最近、泣いたこと。」などさまざまな角度から投げられる質問に、本音で回答している。

　ほか、日本の現代写真を代表する写真家・鈴木理策さんによる撮りおろしポートレイトや、小泉さん自身がフィルムカメラで記録した写真日記も見ごたえがある。

　唯一無二の存在感で同世代のわたしたちに勇気をくれる、小泉さんの「これまで」と「これから」。あせない魅力の秘密がわかる一冊。

今、差し出せるもの。
今、手放せるもの。
そんなものを集めてみました。

昔の写真、今の写真。
お化粧をしていない顔と心。
大切なもの、大切な人。
生きること、死ぬこと。

まるで生前葬のような気分で集めました。
いや、心の大掃除くらいの気分かな。
記憶の断捨離というか。

少し心がすっきりしました。
さて、もう少し生きるとするか。
――小泉今日子

※画像提供：平凡社

（BOOKウォッチ編集部）

• 書名: 別冊太陽『小泉今日子 そして、今日の私』
• 出版社名: 平凡社
• 出版年月日: 2023年11月 1日
• 定価: 1980円（税込）
• 判型・ページ数: A4変型判・128ページ
• ISBN: 9784582946246