現在73歳の吉田三世(みよ)さんは、70歳で着物リメイクをはじめ、72歳の時に講師デビューを果たした。YouTubeチャンネル登録者は23.6万人で、日々手作り小物などの作り方を発信している。
2023年9月28日『70歳で始めた着物リメイク、72歳で講師デビュー 人生まだまだ、これからよ 七転び八起き』(KADOKAWA)が発売された。
「100歳まで、あと27年もある。明日、何があるかわからないから、面白い。人生まだまだ、これからよ」と語る吉田さん。ポジティブな生き方は私たちに元気を与えてくれる。
手作り歴は60年以上。本業は社交ダンスのドレス作りだったが、コロナ禍で競技大会が中止になり、収入がゼロになることも。そんな時に着物リメイクを始めて、動画を投稿すると大人気になった。これまでの着物リメイクとは異なり、なるべく裁断しないデザインとドレスづくりのセンスが人気の秘密だ。
高齢の親が重い荷物を持っていたり、忙しそうに立ち働いているのを見たら、「持つよ」「座ってて」と手を出したくなるもの。吉田さんはそれがやさしさだとわかっていても、「これまでやってきたことを奪われるのもゴメンです」と言う。
「私たちは、自分が動いて役に立つことに喜びを感じます。体を動かすことはエクササイズ、重い荷物を持つことは筋トレをしているようなものです。
家事は段取りを考えるので頭を使います。日々の暮らしで「なにかをする」のが良いのだと思います。
私は今73歳ですが、おまけの人生なんて思わず、これからも毎日一生懸命、自分の道を歩んでいきます。」(吉田さんコメント)
本書の目次は次の通り。
第1章 人生の半分以上を費やした社交ダンス&ドレス作り
独学だからこそオリジナルの発想
一流を知らなければ、向上できない
「ない」はときに武器になる
回り道、より道、迷い道。全部無駄ではなかった
採寸はしない。サイズは見るだけでわかる
やるからには本気。眠れないほど没頭する
ギリギリまで粘る。どこまでも妥協しない
いつも、みんなを、ビックリさせたい
自分にがっかりしたくない
厳しいことも言うけれど、絶対に見捨てない
ドレス作りでは、一生、縁の下のプロでいたい
ドレスといっしょに戦っている気持ちで踊った競技人生
第2章 着物メイクとの出会い
着物リメイクで思い出した! 好きに夢中って、最強
明日何があるかわからない! まさかの着物リメイク本出版
教えることで、教えてもらっている
失敗したらダメ、なんて言わないで! 失敗を活かして成功すればいいんだから!
案外、自分のことはわからないもの
この年になっても、知らないことばかり。まだまだ知りたいことだらけ
頼りにしているのは、自分の経験とアイデア
第3章 SNSを使いこなすと世界が広がる
食わず嫌いはしない。時流には乗ったもん勝ち
あきらめない、おそれない。わからないことは聞く
独学で身につけたこと全部、出し惜しみせず、伝えたい
YouTubeライブ配信、見るだけと、見て参加するは大違い
言葉にして伝える、それでわかり合える
フットワークもココロも軽く! 気になる人には会いに行く
情報難民にならない
迷ったり、待ったりする時間がもったいない。だから、自ら情報を取りに行くし、動く
第4章 人生まだまだ、これからよ
やりたいことは言葉にする。言いっぱなしではなく、すぐ動く
「辛い」「苦しい」「面倒くさい」は脳をいじめるネガティブワード
どんな世界にも、プロフェッショナルがいる
とにかく次を見る! 段取り脳はますます進化
甘い言葉は元気のわかれ道
人とはつかず離れずの距離感をキープ
人生って、一筋縄ではいかない
終活? 人生後半は、おまけじゃない!
自分に誠意を持って、自分を生きるだけ
年齢を理由にチャレンジすることを諦めてはいけない、という気にさせられる吉田さんの生き方。毎日を精一杯楽しむ姿勢が、人生を前向きにしていくのだと感じられる。先延ばしにしていたあれやこれやを、フットワーク軽く試してみたくなる1冊。
■吉田三世さんプロフィール
よしだ・みよ/1950年生まれ。手作り歴60年余り。40歳を過ぎてから、社交ダンスやオペラの舞台衣装等の製作会社を設立し、現在に至る。2016年、子どもの頃から親しんできた手芸全般を孫世代に向けて残しておこうと考え、YouTubeに動画投稿を開始。2020年頃から着物のリメイクを積極的にはじめ、2023年4月にはNHKカルチャー名古屋教室で着物リメイクの講師デビューを果たす。YouTube「Diy Soho 手作り倉庫」のチャンネル登録者数は23.6万人(2023年9月28日現在)。
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