世界には、宮殿のように美しいカフェやスーパーがある。豪華絢爛でロマンティックな空間は、他には変え難い独特の魅力で溢れている。さっそく、10月15日に刊行された『世界の装飾が美しい店』(パイ インターナショナル)と一緒に、世界のお店をめぐる旅に出よう。
本書で紹介しているのは、宮殿のようなカフェや歴史ある劇場を改装した本屋など、装飾が美しい店91軒だ。本記事でもいくつかの美しいお店にタイムトリップしてみよう。
ドイツにある「ドレスナー・モルケライ・ゲブリューダー・プフント」は、1977年に「世界で最も美しい乳製品店」としてギネスに登録された。ネオ・ルネサンス様式のタイルが全面に敷き詰められ、青を基調とした華やかな内装に目を奪われる。
フランスにあるレストラン「ル・トラン・ブルー」は、黄金に包まれた神秘的な駅舎空間だ。リヨン駅構内に位置し、建築家マリウス・トゥドワールによって建設され、1972年には部屋の一部が歴史的建造物に指定されている。
続いてイタリアのフィレンツェへ。天井を覆い尽くすフレスコ画や大理石が美しい「サンタ・マリア・ノヴェッラ」は、約800年前に誕生した世界最古の薬局。現在もスキンケア商品や香水を販売している。まるで博物館のような空間に身を委ねてゆっくり買い物を楽しもう。
そしてキューバ中部の街シエンフェゴスにあるレストラン「パラシオ・デ・バジェ」は、異素材と異文化が組み合わせされた他にはない雰囲気を醸し出す空間。バロック様式に加えて、中南米やイスラム建築の影響も受けているのは、貿易で栄えた街ならではだ。
最後にご紹介するのは、アルゼンチンにある「エル・アテネオ・グランド・スプレンディッド」。折衷主義様式の劇場を改装した、世界で最も美しい書店の1つとされる。
1919年に開かれた劇場「テアトロ・グラン・スプレンディッド」を改装したもので、2000年に建築家フェルナンド・マンゾーネによって書店へと生まれ変わった。照明や深紅の舞台幕はそのままに、ステージ部分にはカフェが造られるなど、変化しながらも、当時の面影は色濃く残っている。
美しい装飾が施されたお店の数々。歴史に想いを馳せながら、現代と融合する空間をぜひ一度、現地で味わってみたい。
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