厚さ18ミリもある、強烈なインパクトの表紙。ヒグチユウコさんが描く「ひとつめちゃん」がボコッと出っ張った、超立体の成形加工はどうやってできるのだろうか。
デザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する『デザインのひきだし』(グラフィック社)。47号の表紙は、ヒグチユウコさんのイラストを金型で起こし、パルプ成形したもの。本誌の編集部が大好きな成形だけでつくったという。
正直、表紙に使うような素材ではないので、本体との接着がそこまで強くなく、強めに開くと表紙が本体から離れてしまう可能性があります。本としては落第点かもしれませんが、多くのことを実験し、読者の皆さまと共有したい本誌編集部のわがままをお許しください!
誌面では6ページにわたり、表紙づくりの裏側に迫っている。
特集は「商品を入れる・包む=パッケージ&包材の徹底紹介」。魅力ある商品ができたらそれを入れるパッケージや梱包材もこだわりたい。そんなときの情報を徹底紹介している。
特徴ある紙箱、カラフルなダンボール箱、変わった形の箱、ソリッドな紙箱、オリジナル印刷やエンボスを入れた缶、ユニークな形がつくれて質感もよく注目のパルプモールドなど様々な要望に応じたパッケージの作り方を紹介していく。箱の種類だけでもたくさんあって驚きだ。
超豪華な付録も気になる。カラフルなGダンボールやファインフルート見本から、オリジナル印刷の缶、貼箱など計7点。オリジナル印刷の缶は名久井直子さんのデザインだ。ピンク、クリーム、緑、金など全7色展開で、どれが入っているのか楽しみだ。
このほかにも読み応え抜群の記事が満載。
特別記事その1は、2022年12月に刊行される『『大長編ドラえもん』豪華愛蔵版全17巻セット造本の秘密に迫る。ブックデザインを担当した名久井直子さんのインタビューも掲載されている。
活字鋳造機・活版印刷関連品の宝庫「Letter-Kunde(レタークンデ)」を訪ねると、4000平米の空間には機械がずらり。19世紀の活版印刷機から巨大シリンダー印刷機、活字鋳造の機械や種字(父型)を彫るためのパンタグラフまで、貴重なコレクションを全8ページで紹介していく。
人気連載「大島依提亜の偏愛文字デザイン」では、映画ロゴの魅力に迫る。今回は、絵柄となじむ文字の形を深堀りしていく。
気になるデザインができあがるまでのプロセスがわかる『デザインのひきだし』。読めば新しい発想が舞い降りてくるかも?
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