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「死んでもいいけど、死んじゃだめ」。過酷な生い立ちの現役慶大生、10代の悩みに寄りそう。

「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由

 小中高生の自殺者数は過去最悪の水準が続き、先進国の中で「若年層の死因トップが自殺」という唯一の国・日本。

 「心が苦しいときは、迷わず誰かに頼ってほしい。出口は必ず見つかるから」――。そんな思いが込められた、自分の心を守るための具体的なヒントを紹介した1冊。

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 特定非営利活動法人「あなたのいばしょ」理事長・大空幸星(おおぞら こうき)さんの『「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由 あなたのいばしょは、必ずあるから』(14歳の世渡り術シリーズ)が、河出書房新社より8月30日に発売予定。

 大空さんは大学3年生だった2020年3月、日本初の24時間365日無料チャット相談窓口を運営するNPO法人「あなたのいばしょ」を設立。報道やメディア出演で注目を集め、今年6月までの相談数は約36万件に上る。現在は1日平均約1000件の相談が寄せられ、その約4割が10代の子どもたちからだという。

 複雑な家庭環境に育ち、生きる意味を見失うこともあったという大空さん。10代の自身にも伝えたかった「死んでもいいけど、死んじゃだめ」という言葉には、「『死』を心のなかに置いたままでも、とにかく生きていて欲しい。生き続けてさえいれば、どんなに苦しい状況でも、誰かとつながることで孤独が癒やされ、前に進む気力が芽生えるから」という強いメッセージが込められている。

「孤独や生きづらさを感じるのは、恥ずかしいことでもなく、自分が弱いからでもありません。もし、いま心が苦しいと感じているのなら、迷わず誰かに頼ってください。人とつながりながら、自分の心を守り、この人生を、勇気を持って歩いていって欲しい。そんな願いを込めて、この本をあなたに届けます」

 SOSの出し方や支え合いの方法など、本書は「悩み」を「苦しみ」に変えないための具体的なヒントを紹介している。

 夏休み明けの9月1日は、1年で最も子どもの自殺が多い日。死を考えざるを得ないほど悩み苦しんだ著者が、同じような悩みを抱える相談者に日々寄り添い続けてたどり着いた、安心できる居場所となるようなメッセージがあふれている。

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著者の大空幸星さんは現役慶大生

■目次
第1章 僕が「365日24時間」チャット相談を始めた理由
第2章 孤独を感じたら、迷わず誰かに頼って欲しい
第3章 「悩み」を「苦しみ」に変えないためにできること
第4章 自分の人生の主人公として生きる

■大空幸星さんプロフィール

 1998年愛媛県松山市生まれ。「信頼できる人に確実にアクセスできる社会の実現」と「望まない孤独の根絶」を目的として、慶應義塾大学総合政策学部在学中にNPO法人「あなたのいばしょ」を設立。24時間365日無料で利用できるチャット相談窓口を運営。孤独・自殺対策をテーマに活動している。内閣官房孤独・孤立の実態把握に関する研究会構成員、内閣官房孤独・孤立対策担当室HP企画委員会委員など。著書に『望まない孤独』(扶桑社新書)。


※画像提供:河出書房新社

  • 書名 「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由
  • 監修・編集・著者名大空 幸星 著
  • 出版社名河出書房新社
  • 出版年月日2022年8月30日
  • 定価1,562円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・200ページ
  • ISBN9784309617435

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