ある程度の年齢になると「わかるわかる...!」と共感できるマンガがある。今回は、40代におすすめしたい、共感必至のマンガを3作紹介する。
最初に紹介するのは、『そもそもウチには芝生がない』(たちばなかおる)だ。
43歳の女性3人を主人公として描く『そもそもウチには芝生がない』は、連載スタート時に47歳だったたちばなかおるさんの作品だ。小4、小2、年中さんの男3兄弟を育てるスミ(夫が不倫中)。認知症気味な姑の面倒を見る恵子(子ども無し)。その日暮らしの年下男と同棲中のマキ(熟女バー勤務)。そんな3人が身を寄せ合って40代の苦難に立ち向かう様子を、リアルかつユーモアたっぷりに明るく描く。同世代の作者だからこそのリアルな描写に注目だ。
次に紹介するのは、『アラフィフ漫画家 更年期かと思ったら妊娠してました』(東條さち子)だ。
個人差が大きい更年期症状。いつから始まるのか、この症状は更年期なのか、別の病気によるものか......と悩んでいる人も多いのでは。
『アラフィフ漫画家 更年期かと思ったら妊娠してました』は、そこまで辛くも楽しくもない、劇的ではない「更年期」との常温の向き合い方が学べるコミックエッセイ。「もう一人くらい産んでおけば良かったかな」とか「中年になると逆に避妊忘れちゃうな」という40代女性の何とも言えない微妙な感情をリアルに描く。
最後に紹介するのは、『松苗あけみの少女まんが道』(松苗あけみ)だ。
マンガ家・松苗あけみさんによる自伝的コミックエッセイ『松苗あけみの少女まんが道』は、40~50代の人が今だからこそ楽しめる、「懐古」がつまった作品だ。『純情クレイジーフルーツ』『恋愛内科25時』『原色恋愛図鑑』と、数々の名作を生み出してきた松苗さんが、60代にして自身の長い作家人生を1冊に凝縮。師匠であり同志だったという『有閑俱楽部』の一条ゆかりさんらとの交流など、名作マンガの裏にあった秘話の数々が披露されている。
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