「あなたの子宮で私たちの子どもを産んでくれない?」
代理出産を描いたマンガ『子宮を貸して』(作画:嵯峨根グミ、原作:朝野いずみ/ビーグリー)。タイトルだけでなく、内容も衝撃的だ。
39歳主婦・三田園円花(まどか)は、結婚10年目を迎えても子どもができないことに悩んでいた。友人たちの子どもはもう高校生になるのに......。友人たちは「子どもなんていなくて正解よ!」と言ってくれるけど、どうしても自分の子どもが諦めきれない。
しかも、円花は友人たちが自分の陰口を叩いているところを聞いてしまう。
「いい気味よね。前は不妊治療のこと堂々と話してたじゃない? 余裕ぶってさ。あれ「うちは金持ちです」って自慢だったんじゃない? セレブ気取ってても子ども一人産めないんじゃ、女としての価値ゼロよね」
8年間、2000万以上かけて不妊治療をしても子どもを授かれなかった円花は、これまで「別の幸せもある」と自分に言い聞かせていた。だが、友人たちのこの言葉を聞いて、封印していた子どもへの欲求が抑えきれなくなってしまう。
だが、円花たち夫婦は、過去に医師から「妊娠は絶望的...」とまで言われてしまっている。そこで二人が出した答えは、日本では認められていない体外受精による「代理出産」だった――。
一方、円花の妹・茜は、子ども3人とすぐ仕事をクビになる頼りない夫を抱えて苦しい生活を送っていた。毎日パートで働き、帰れば家事も育児も自分一人......。しかも、セックスレスで、夫は自分のことを女として見てくれない――。
「子どもがいたって......。優しい夫とお金がなきゃ、全然幸せじゃない――。」
そんな風に人生を嘆く茜のもとに、円花がやってきた。円花は、「あなたの子宮で私たちの子どもを産んでくれない?」と茜に依頼する。高額すぎる「代理出産」の費用を、妹に頼むことで浮かそうと言うのだ。もし受けてくれれば、報酬に500万円払うという。
子どもを産むだけで500万......! 喉から手が出るほどお金が欲しい茜は、「代理出産」の依頼を引き受けることを決める。だが、幼い頃からずっと上から目線で接してくる姉の依頼をそのままのむことはできない。そこで茜は、一つだけ条件を追加することにした――。
「ねぇ、妊娠中は、家と旦那を交換してくれない?」
子どもはいても優しい夫とお金がない茜と、両方を茜に貸してでも子どもが欲しい円花。それぞれの想いが交錯し、事態は2つの家族を巻き込む予想だにしない方向へ...! 異色の不妊サスペンスミステリー!
『子宮を貸して』は2022年6月23日現在、AmazonのKindle Unlimitedで読み放題の対象になっている。Kindle Unlimitedは月額980円で200万冊以上の作品が読み放題になるサブスクサービス。初回登録は30日間無料で利用できる。詳細はこちらをチェック。
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