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番組公式本も大ヒット! 人気占い師が次々LOCK-ONする『突然ですが占ってもいいですか?』の舞台裏(前編)

  • 書名 突然ですが占ってもいいですか? PRESENTS とにかく運がよくなりたい!
  • 監修・編集・著者名木下レオン、ぷりあでぃす玲奈、星ひとみ
  • 出版社名扶桑社

今年4月からフジテレビ系で放送されている『突然ですが占ってもいいですか?』(水曜22時~22時54分/フォーチュンウォッチャー:沢村一樹、水野美紀、池田美優)。

ゲッターズ飯田さんや木下レオンさん、星ひとみさんら、今、最も人気の占い師たちが登場し、次々と出演者の過去をLOCK-ONして(あてて)いきながら、その人しか知らない人生ドラマが明かされる「占いドキュメンタリー番組」だ。また、番組でかかるBGMも のセンスの良さも話題になっている。

そんな本番組の公式本『突然ですが占ってもいいですか? PRESENTS とにかく運がよくなりたい!』(扶桑社刊)は9月16日に発売され、2ヶ月で17万部突破のベストセラーとなっている。 今回は本書の刊行と大ヒットに託けて、『突然ですが占ってもいいですか?』で編成企画を担当している春名剛生さん(フジテレビ)と、プロデューサーの坪井理紗さん(エポックル)に、番組の成り立ちや占いというテーマについてお話をうかがった。

(聞き手/金井元貴)

■最近はあまり見なかった占い番組。どこに「勝算」を見つけた?

――『突然ですが占ってもいいですか?』の公式番組本が9月16日に発売され、わずか2ヶ月で17万部と大ヒットです。

春名:おかげさまで、ありがとうございます。

――まずは番組についてお話を伺っていければと思います。今年4月からスタートした『突然ですが占ってもいいですか?』ですが、どのように企画が立ち上がったのでしょうか?

春名:まず去年の夏頃に、年末年始のタイミングで番組のパイロット版を試せる枠の企画募集が社内でありまして。そこに出して通ったのが、『突然ですが占ってもいいですか?』のパイロット版の企画だったんです。

――今年の1月3日深夜に放送された『突然ですが占ってもいいですか?in赤羽』ですね。

春名:そうです。収録は秋頃からスタートして、放送が年始ですね。その番組が好評いただきまして、春の番組改編のタイミングで水曜夜10時の枠に採用されたという経緯です。

――最近あまりテレビで占いをテーマにした番組はなかったように思います。その意味では挑戦的なテーマだと思いますが、その点はいかがでしょうか。

春名:そうですね、実は他局も含めて、占い番組のパイロット版番組って、全く放送されていないということはなかったと思います。ただ、なかなか大きな話題になったりするまでには至っておりませんでした。

それは何故だろうと分析してみたのですが、どうしても"占い"となると、基本的には相手の未来にフォーカスして話を進めていくことがセオリーになってしまっているということに気づきました。でも、未来ってすごくパーソナルな話で、占われているその人だけの話になってしまい、見ている人からするとどうしても「他人事」になってしまう傾向にあると思うのです。

過去にヒットした占いの番組を見ると、そういったものを凌駕する言葉の強さを占い師さんが持っていたり、それに対して占われた人が怖気づく様子が面白かったり、という構図がエンタメになっていたのだと思います。そこで、令和になって、新しい占いの番組をつくるにあたり、これまでのヒット企画と同じ構図ではない、新しいエンタメになり得るカタチを模索しました。

だから、この番組で意識していることは、未来ではなく占われる方の過去にフォーカスをあてることです。それによって、占われている方には実はこんな過去があって、こう乗り越えてきたという驚きと共感が生まれてくるのだと思っています。実はそういう占い番組って今までになかったように思うんです。

――確かに『突然ですが占ってもいいですか?』は、出演者の過去をLOCK-ON(的中)していきますよね。

春名:そうです。総合演出を担当しているディレクターが占い師の木下レオンさんと出会うことによって、このテーマをレオンさんでやってみたらどうなるかということで制作に至ったのが、パイロット版の『in赤羽』でした。

――コロナ禍で今はできませんが、番組が始まった当初は居酒屋で知り合った人を占って、過去について掘り下げていくというスタイルでしたよね。

春名:そうです。居酒屋の隣のテーブルに座っている人って、当然どんな人かなんて分からないじゃないですか。でも、実はその人に壮絶な過去があったとしたら、何か引き込まれるストーリーを持っているとしたら。実際に占いをしながら、話を聞いてみたら、いろいろな物語が出てきて、実際にたくさんの驚きや共感が出てきたんです。

――人となりを知ると、もう他人ではいられなくなります。

春名:そうしたら、僕らスタッフもどんどん感情移入をしていくことになり、撮りながら手ごたえをつかんだという感じでした。

■番組開始当初は厳しい声も。その声をどう乗り越えてきたのか?

――坪井さんは占いという番組テーマをどう捉えていますか?

坪井:占いであらゆる方の人生ドラマが紐解けるということに驚きました。さっきまで楽しく飲んでいた方が、占いを入口に心を開き、泣かれている姿を見て、その方の人生に共感したり、現場で、心を動かされることも多いです。これが新しい占い番組の見せ方だと感じました。

――占いの中で、その人の奥深くまで踏み込む瞬間が出てきます。プライバシーの部分とも重なるのではと思うのですが、その辺はどのように注意されていますか?

春名:基本的には自分でお話をしていただくかどうかを判断してもらいます。話したくないことであれば、もちろん無理にお願いすることはありません。

ただ今回、この占いというテーマで番組を作ってみて、占いを始めてみると、普通の街角インタビューでは絶対話して頂けないような話も皆さまが意外として頂けるように思います。話をするためのきっかけとして「占い」があると感じがあるように思います。

――番組を見ると、ドキュメンタリー的な要素が強いですよね。

春名:そうです。この番組では占いは話の入り口になっているのだと思います。そこから先に描かれるのは、その人の持つ人生ドラマで、それが先ほどお話した「過去にフォーカスする」ということになるのだと思います。

過去を掘り下げていくことで、その方にふと共感できるポイントが見つかっていきます。自分も似たような経験をしていたり、その乗り越え方が参考になったり、だんだん赤の他人とは思えなくなってくるんです。そうなると、その方がその後、どのように生きていかれるのかも気になるようになる。なので、番組では占ってから1ヶ月後くらいのタイミングで、その後どうなったかも撮らさせて頂いております。

――4月の番組スタート当初は、メディアや視聴者からもかなり厳しい反応があったと思います。その後、番組を続ける中で反応はどのように変わっていきましたか?

春名:今でも、占いは非科学的であるがゆえの批判の目はあると思います。ただ、さきほど申し上げたように、占いは物語の入り口で、その先にある人間ドラマを番組では撮りたいと思っています。そして、そこが面白いよねと言ってくださる方が増えてきている実感はあります。

批判のご意見もいただいていますし、出演される方にも「占いなんて信じてないよ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

――FUJIWARAの原西さんですとか、アンジャッシュの児嶋さんも「占いは信じていない」と冒頭に言っていましたよね。やはり男性の方が占いに対して疑いの目が強いのかなと。

春名:それはあるかもしれないと思います。番組スタート当初は街に出て、そこで出会った方の占いをするということをしていましたが、男性にお話を聞くと恥ずかしがってしまうのか、意外と回答をはぐらかしたりされる方が多くいらっしゃいました。だから、あまり話が発展しないことが多かった印象があります。

また、未来の話については、「嫌なことを聞きたくない」という男性は多いように感じます。ただ、占い師さんとお話をすると、実は顧客には男性の社長さんですとか、社会的に責任が大きい方も結構いらっしゃるそうなんです。個人的に、そういう方は、自分の未来をどう言われようと受け入れる、というような度胸が据わっているのだと思います。

――お二人は占いを信じるタイプなんですか?

坪井:私は占いは信じるタイプです。雑誌に掲載されている、占いを見たりします。

春名:私は男性だということもあり、この番組に携わるまでは占いについて深く考えたことはなかったです。

(後編に続く)

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