何歳になっても、生き生きとしていたいもの。
身体の健康はもちろんだが、「心」も大事。いつまでもしなびないようにしておきたい。
85歳の現在まで現役で楽しく元気に過ごしている美容研究家・メイクアップアーティストの小林照子さんは、いつも「いまの自分」を愛せる自分でいようと思ってきたという。自分で自分を許せないのはつらい。自分を大事に、愛し続ける秘訣について、小林さんは「言葉」だとしている。
言葉には魂が宿るというように、人間は自分が発した言葉によって精神状態が変わるところがある。では、苦しい時、困った時、つらい時に自分を楽にする言葉とは?
『美しく生きるヒント』(小林照子著、青春出版社刊)で、小林さんは、今つらい出来事の最中だとしても、「10年後に何になっていたいか」考えながら生きることの大切さを説いている。
これは小林氏自身が体調不良のときにいつも自分にかけてきた言葉だという。不測の事態が起きたとき、自分は不運だ、自分は不幸だ、と思わないようにするためにも、「今の人生はダメじゃない」「10年後に向かって、人生の舵を切り始めている」と言葉にする。すると、夢を追うことを思い出したり、新たに人と出会うために、新しい人生の舵を切っている、と思えるようになる。
もしかしたら、これらの言葉はその瞬間にはただの「強がり」か「やせがまん」かもしれない。でも、「10年後、何になっていたいか」考えれば、今の不測の事態と向き合う気持ちも変わってくるという。
嫉妬や意地悪はどこの世界にもあるもの。もし、人からつまらない意地悪をされ、こころがモヤモヤしたときは、「気にしなさんな。こんなことはどこにでもある。いちいち大騒ぎなどしていられるものか」という言葉を口にすること。
意地悪をかわして、取り合わない。そして、意地悪はされても、しないこと。意地の悪い顔をしながら他人の悪口を言ったり、愚痴ばかり言っている人は「意地悪ジワ」がいつの間にか顔に刻まれているもの。自分自身がそうならないためにも、こちらは誠意のある対応をして、周囲の人を巻き込まない姿勢を忘れないことが大事なのだろう。
人から嫌なことをされても、「気にしなさんな」という言葉で気持ちを切り替えるということだ。
後ろ向きな言葉を口にするより、前向きな言葉を口にするほうが、自分自身にも周りの人にもいい影響を与えるだろう。人生を好転させ、豊かになるように、本書に綴られている小林氏の言葉を自分にかけてみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
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