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給料以上に稼ぐ人も ネットビジネス長者が語る成功の条件

 会社が嫌だ、仕事に行きたくない、でも働かないと食べていけない。
こんな事情から「自分は会社員をやるほか生きる道がない」と考えている人は多いはずだ。

しかし、実際には生きる道は数多くある。
『1億総バッタ時代~自由になりたかった僕らの独立術~』(サンライズパブリッシング刊)の著者、有本周平さんはAmazonなどを通して商品を売買する「ネットビジネス」で会社員としての年収をはるかに上回る利益をあげ、かねがね嫌気がさしていたという会社員生活に別れを告げた。

会社を辞めるという選択の裏にあったものとは何か、そしてネットビジネスで勝者になるポイントはどこにあるのか?有本さんにお話を聞いた。

――サラリーマン時代の経験が、有本さんがこの本を書いた大きな動機になっています。「会社を辞めたい」とはっきり思った時のことを覚えていますか?

有本:僕はもともと電気機器メーカーのオムロンで営業をやっていて、その傍らで副業としてネットビジネスをやっていました。その副業の収入は順調に増えていて、お金の面で言えばいつ会社を辞めてもいい状態だったんですけど、やっぱり怖さがあってなかなか辞めることができずにいました。

そんな時に、勤め先の会社の業績があまり良くなくて、OEMっていうんですけど、新商品の自社開発をやめて、他社が開発した商品を自社のブランドで売る方法に切り替えるという決定があったんです。

もちろん、自分たちで開発費用が出せないのであれば、他社の商品を仕入れてくるしかないというのは理解できます。ただ、僕はメーカーで働いているという自負がありましたし、自分がいつか上司になった時に、部下にこういう決定について説明するのは辛いなと思ったんです。それが決め手でしたね。

――ずっと踏ん切りがつかずに迷っていたということでしたが、実際辞めた時の感覚はどのようなものでしたか。

有本:やはり、プレッシャーは感じました。「本当に大丈夫かな?」という不安もありましたし。

ただ、それまでも稼げていたので、「このままがんばれば収入は伸びる」とは思っていたんです。実際、会社を辞めてネットビジネスに本腰を入れたら、途中働きすぎでヘルニアになったりしたこともありましたが、その通りになりました。

――副業として始めたネットビジネスでしたが、軌道に乗るまではどれくらいかかりましたか?

有本:何をもって「軌道に乗った」とするのかにもよりますが、始めて1年くらいで月収100万円くらいはありました。

――確かに、そこまで稼げてしまうと、会社で働く理由はないかもしれません。ネットビジネスを始めて、実際に会社を辞めるところまで行ける人というのは全体のうちどれくらいいるのでしょうか。

有本:1割前後でしょうね。稼げるようにはなるので、あとは実際に辞める覚悟というか、意思が必要です。

もちろん「副業で満足」という人もいるはずで、それはそれで否定はしません。ただ、「辞めたくなったら辞められる」という選択肢を持っておくのは大事なことだと思います。「会社が嫌だけどお金がないから働かざるを得ない」という人生はしんどいので。

生きるためのお金を得たいのならば、会社で働く以外の方法もありますし、より効率的に稼ぐ方法もあるということは、この本を通じて伝えたいですね。

――ネットビジネスを始めてみたものの、うまくいかなかったという人もいるはずです。このビジネスで成功するかどうかを分けるものは何だとお考えですか?

有本:どんなビジネスでもそうですけど、正しく情報を集めて、正しい行動をとれるかどうかでしょうね。

性格的なお話をするならば、ある意味で「バカ」で「素直」な方が成功しやすいです。まずは何も考えずに、本で読んだことや人から教えてもらったことをやってみる。自分なりの要素を加えずに、そのままやってみる。僕はネットビジネスについてセミナーを開いたりもしていますが、こういう人の方がうまくいくことが多いように思います。

――人からアドバイスを受けることの大切さも書かれていましたが、「稼げるノウハウ」のようなことは、みんな秘密にしたがるのではないですか?

有本:もちろん、そこは人によりけりなんでしょうけど、自分の知る限り、秘密にしたがる人はあまりいません。

僕にしても、聞かれたら深く考えずに「もっとこうした方がいいんじゃないか」というようなアドバイスをしています。

自分のビジネスの核心の部分を明かしたところで、みんながみんな実践するとは思えませんし、そのおかげでビジネスが成功して感謝されたらうれしいので、僕は秘密にすることなく、アドバイスを求められたら答えるようにしています。
(後編につづく)

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