しらけた雰囲気のなか、活発な意見交換も議論もなく、ダラダラと時間ばかり過ぎていく…。
こんな会議をしていませんか?
ビジネスや学校で、またはサークルや部活動で、アイデアを出したり、意見交換をしたりするために行われる「会議」。しかし、いざ集まってみてもなかなか参加者が発言してくれないことってありますよね?
ところで、会議が成功するかどうかは、やはり「司会者」にかかっています。
『コクヨの3ステップ会議術』(下地寛也/著、中経出版/刊)によると、会議で参加者が発言してくれない場合、司会者はこんなことをするといいそうです。
■司会役の役割は「問いかけ」
参加者が発言しないと、司会者は自らアイデアを出してしまいたくなるものです。しかし、これではわざわざみんなで集まった意味がありません。
司会者の仕事は、みんなに考えてもらって、意見を発信してもらうこと。だとしたら、考えるべきなのは「アイデアそのもの」ではなく「参加者の脳を活性化させるための問い」なのです。では、どのように「問い」を投げかければいいのでしょうか?
■アイデアは「組み合わせ」で引き出す
「ウォークマン」と「ハードディスク」を組み合わせた「iPod」しかり、「iPod」と「携帯電話」を組み合わせた「iPhone」しかり、既存のもの同士の組み合わせから画期的な製品のアイデアが生まれることがこれまでに多々ありました。天才的なひらめきに頼るのもいいですが、「今あるものを組み合わせる」というのも、新しいアイデアを考える一つの方法なのです。
もちろん、会議でのアイデア出しにもこの方法は使えます。単に、「新製品のアイデアを考えよう」ではなく「今あるこの製品と“何か”を組み合わせられないだろうか?」と、参加者に問いかけることで、会議は活発なものになるはずです。
■あえて「常識」を並べてみる
「斬新なアイデアを出したいなら常識を疑ってみろ」と言われます。これ自体は正しいことなのですが、無意識に信じているものが常識である以上、なかなか疑えないものです。
そこで司会者がすべきことは、あえて参加者に常識を挙げてもらうこと。
「何か当たり前になっていて見落としていることはないですか?」と参加者に問いかけることで、参加者は常識を意識することができます。そうなればしめたもの。常識に捉われないアイデアが出てくるのはもうすぐです。
本書には、今回取り上げた「アイデア出し」についてさらに詳しく、そして出たアイデアをまとめる秘訣や時間コントロールのコツまで、会議を成功させる司会のノウハウが解説されています。
せっかくみんなで集まるのですから、会議では「文殊の知恵」を出したいところ。ぜひ見につけて会議や打ち合わせ、ミーティングに活用してみてください。
(新刊JP編集部)
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