7月の京都は祇園祭の時期だが、今回のコロナ禍で「山鉾巡行」「宵山」などの関連行事が中止とのこと。本来、祇園祭は平安時代に疫病退散を祈願したことが起源とされるだけに、地元の人々にとって中止は断腸の思いであったことだろう。
今年の祇園際は見ることはできなくても、祇園の雰囲気を堪能できるのが、この「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズだ。元芸妓(げいこ)のもも吉が営む「もも吉庵」は、一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみという一風変わった甘味処。趣向を凝らした甘味に心が解けるのか、客は悩み事をつい彼女に語りはじめ...。
第2弾の本作では、舞妓(まいこ)修行中に失踪した少女が再び祇園に戻り、覚悟を示した「舞」で起こした奇跡、花街に集う人々の哀歓をつづった5編を収録。
人生の機微に通じたもも吉の言葉が心に染みる。
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