「リモートワーク疲れ」という言葉も出てきているように、人と人とが直接触れ合う場所の存在は、これまでもこれからも大事であろう。本書は、「トキワ荘」「大泉サロン」「セントラルアパート」など、戦後のポップカルチャーの中で生まれた「クリエイティブな場」を取り上げて紹介しながら、創造性とコミュニティーや都市との関係に迫った本だ。
時代性、人脈、居住地といった環境要因が、いかにクリエイターに影響を与えるのかを知るにつけ、いかなる天才の偉業も〝才能〟の一言では片づけられず、そこにある種の「偶然」が必要なのだとわかる。
昨今、議論や実践が進んでいる「コワーキングスペース」や「オンラインサロン」にも言及しており、昭和には確実にあった熱狂を、今後どのようにして起こしうるのか、という視点でも楽しめる。コロナ以降、新たな人間関係の在り方が問われる今こそ、読んでほしい1冊だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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