物事は表側よりも、裏側から見たほうが輪郭は鮮明になる。それは企業経営においても同じで、成長企業よりも倒産企業を見たほうが時代を読み取ることができる。本作はシリーズ2作目。
前作は直近の倒産事例を集中的にひもといたが、本作は平成30年の倒産史だ。登場する24社はいずれも中堅中小企業。平成の倒産というと、山一証券やヤオハンなどが思い浮かぶが、ここで出てくるのは往時、業界、あるいは地元で知らない人はいなかったほどの優良中小企業ばかり。彼らがなぜ潰れなければならなかったのか。
日本を代表する技術ベンチャーの実態、詐欺話に手を出して巨額の資金をだまし取られた経営者、そして3社長同時の自死事件も紹介される。大企業の陰に隠れた中小企業の倒産史にこそ、時代の深層が刻み込まれている。ミステリーを超えた「経営の真実」を、私たちは忘れてはならない。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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